ピアノとの出会い

 

 私がピアノと出会ったのは、6才の時でした。最初に買ってもらったオルガンで、見よう見まねで誰からも教わらず、耳コピーで“ちょうちょ”を弾いた記憶があります。

それから幼稚園教室でピアノを習い始め、基礎を作ってくれたS先生と出会ったことでピアノが好きになり、音楽の道へ進むようになりました。

音楽大学卒業後は、音楽教室で教える傍ら、レストランやブライダル奏者として活躍したことがアカデミックの世界とは異なる技術を身につける経験となり、今の日々のレッスンでも活きていると感じています。

一方で、やはりクラシックピアノの技術は一番の基礎と考えており、音楽大学時代の恩師に継続的にご師事頂くだけでなく、音楽教室の各講座に参加したりと、技術及び指導法の向上のため研鑽を積んでまいりました。2015年には、ロンドンの英国王立大学教授のジュリアンヤコブソン先生の指導を受け、日本とは異なる音楽への向き合い方を学んでまいりました。

私の教室では、「子供の時にピアノを習っていたけれども、もう一度大人になってピアノを学びたい」とレッスンを再開して、子どもの時はバイエルで卒業していたけれども、今はショパンのスケルツォやバラードを弾くまでに至った生徒さんがいらっしゃいます。そんな生徒さんに刺激されていくつになっても教えることはピアノ講師の喜びであり、ピアノを通して得られる感動や感受性という豊かな財産を、生徒の皆様にも体験してもらえたらと思っています。